ポーランド語の難しいところの一つは間違いなく、正書法ですよね。[h]、[u]、そして [ʒ]、その3つの音素それぞれには2つの書き方があります。その中でも今日は [u] についてすこし紹介したいと思います。
ほとんどの国と同じく、ポーランドの小学生は正しい書き方について母国語の授業で勉強しています。ときどき授業で書き取りテストがあるので、嫌でも家で少し準備しなきゃいけませんね。この前母は [u] に関する面白い話を教えてくれました。
前にも言った通り、ポーランド語では [u] という音素を記す文字が2つあって、それは [u] と [ó]です。 書き方のルールはいくつかあるんだけど、例外もあります。言葉を聞いて書き方かルールがわからないと当ててみるしかありません。でも、じいさんは別の意見を持っていたそうです。
「聞き分けられんの?『góra』には『う』、『rura』には『ウ』じゃろ!まだ聞こえんの?聞き分けられるはずじゃ!」
みたいにじいさんは母に説明しようとしたそうですw 「う」と「ウ」の違い、皆さん聞き分けられますよね?
じいさんはいつもみたいに、なんの根拠もない変な考え方をしていたかと思いきや、ユーチューブの何かの動画を見ていて衝撃的な情報を得ました。
数百年前まで、ポーランドでは現代にもある短母音だけじゃなくて、長母音もあったそうです。ということは「u」と「ó」は以前、異なる音素を表しましたよ。「u」は今と同じく [u] の記し方だったけど、「ó」は [o:] という長母音の書き取り方でした。後は音変化がだんだん進んでいって、「ó」は「u」と同じ母音になりました。
それを聞いてすぐ、そのニュース速報を母に教えて、じいさんに謝りなって言いましたw
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「母」にあわせて「じいさん」を「祖父」にするべき、という意見もあると思います。実際その方が「正しい」です。でも私はここは「じいさん」の方がなんとなくユーモアがあっていいなと思います。「母」よりはちょっと距離のある関係、という感じも伝わるし。
日本語話者は長母音と短母音の聞き分けは得意なはずなので、ポーランド語の「ó」と「u」の聞き分けができるかどうか、やってみたいです。
聞き慣れない音を聞き取るのは難しいよね。英語でも、文脈から聞き取れるけど、単独で音だけ聞けと言われたら、間違うことがあるよ。笑い話だけど、むかし、マット(アメリカ人の友人)とチャットしてたとき、ヴァイキングとバイキングをはっきり発音できなくて、私はずぅっとヴァイキングのつもりで話してたのにマットはずぅっとバイキングのつもりで私の話を聞いていて、それって、どうしてバイキングと関係あんの?と言われたとき、あれ?ヴァイキングの話してたのに、なんで~!?と思った事があるよ。あるいは、ヴェット(獣医さん)とベットとか(笑)。私には聞き取れる(文脈から推測できる)けど、発音する方が難しい。
@Akiko さん、話し合うときは普段自分も母も結構くだけた言い方をしがちですから、まさにユーモアがある言い方にするつもりでした。「じいさん」か「じいちゃん」かどっちのほうが適当かと少しはっきりしませんでしたけど。
現代のポーランド語では長母音がないから、古い単語の音声が見つけにくいですが、ドイツ語では長母音も短母音もどちらでもあります。面白い例は「Polen」(=ポーランド)と「Pollen」(=花粉)の違いですよ。[o]と[c]は完全に同じではないんですが、十分に近いと思います。聞いた話では、うちの大学にドイツ人の方が来て、花粉アレルギーがあるって言って、大学生の一人は、へーポーランドアレルギーってひどいよって勘違いしたそうですw
@yumiyumayume さん、たしかに面白い話ですw バイキングを楽しめるヴァイキングが頭に浮かびました。シェアしてくれてありがとうございます。自分は日本語の「ら・り・る・れ・ろ」の「ɾ」を別の「r」から聞き分けられるけど、発音があんまりできません。