キャンバスに描くコンサート
Japanese

キャンバスに描くコンサート

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二月のコンサートに行けないことを思いながら、大きなキャンバスに想像の世界を描いた。中央にはメインアーティスト、その隣にはゲストを置き、ステージの光や雰囲気を筆で表現した。観客席には、自分が思い描く歓声や熱気を散りばめ、遠くで響く声や拍手まで想像しながら描いた。

私はコンサートの始まりから終わりまでのすべての瞬間をキャンバスに落とし込み、照明の変化やアーティストの表情、声の強弱が場の雰囲気をどう作るかを表現した。観客一人ひとりの反応や拍手の波の広がりも描き入れ、ライブ会場のエネルギーをできる限りリアルに再現しようとした。

雪に閉ざされた家の中で、キャンバスに向かう時間だけが、実際のコンサートを感じる唯一の手段のように思える。色彩や筆の動きに集中している間、少しの間でも現実の孤独から離れ、音楽と熱気の世界に浸ることができる。これから訪れるコンサートのすべてを想像しながら描くことで、家の中にいてもその場の興奮を少しだけ体験できる。

このキャンバスに描かれた世界は、私がまだ体験していない現実のコンサートを補う小さな世界であり、雪に閉ざされた冬の時間の中で、わずかでも喜びと期待を感じられる場所になっている。

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