大作における空間構成と技術的課題の克復
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大作における空間構成と技術的課題の克復

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現在、室内を占拠するほどの大規模なキャンバスと対峙しており、制作環境の管理がいかに作品の質に直結するかを痛感しております。

まずは支持体の下地処理に注力いたしました。微細な凹凸を完全に排するため、地塗りとサンディングを幾度も繰り返し、理想的な平滑面を追求いたしました。高所への運筆には足場の確保が不可欠であり、身体的負荷も極めて高い作業でございます。

構成段階では、大型作品特有の課題である「照明による影の干渉」の解消に心血を注ぎました。マチエールの表情を多角的に検証するため、ライトの角度を精密に調整しつつ、層を重ねております。画材の摩耗といったトラブルを乗り越え、現在は中盤の山場を越えたところです。明日は全体の彩度調整とテクスチャーの定着に注力する所存です。

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