心理学を教えながら気づいたこと
Japanese

心理学を教えながら気づいたこと

by

psychology

去年、私は一年間、心理学のチューターをしていました。毎週、学生に心理学の概念や理論を説明するのは最初は緊張しましたが、だんだん楽しくなってきました。認知心理学の記憶や注意の仕組み、発達心理学の子どもの成長段階、社会心理学のグループ行動や同調圧力、学習理論の条件付けなど、具体的なテーマを扱うたびに、どう説明すると分かりやすいかを考えました。

授業中、学生が質問してくれるたびに、「こう例えると理解しやすいかな」「別の言い方で言ってみよう」と工夫しながら話す時間が楽しかったです。時には、学生が少し勘違いしている部分を優しく訂正する必要もありましたが、その瞬間が一番やりがいを感じました。教えることは、知識を整理するだけでなく、自分自身の理解を深める良い機会でもありました。

特に、自分にとって大きな挑戦だったのは、日本語でのチュータリングです。英語や韓国語では比較的自信がありましたが、日本語ではまだ自分の言葉に自信がなく、最初はとても緊張しました。ですが、学生に伝えるために言葉を工夫し、説明を考えながら話すことで、自分の日本語力も自然に伸び、教える楽しさをさらに実感できました。

さらに、チュータリングを通して、言語学習にも大きな効果がありました。説明を明確にするために語彙を調べたり、文法や表現を意識して整理したりすることで、自分の日本語理解が深まりました。また、相手の理解度に応じて言い換えたり例を出すことは、会話力や柔軟な表現力の向上にもつながりました。この経験から、誰かに教えることは、自分の学びを飛躍的に伸ばす方法だと実感しました。

心理学を教える経験を通して、教えることと学ぶことの関係について改めて考えました。知識を誰かに伝えようと工夫することで、自分も成長できるのだと実感しました。もしまた機会があれば、別の科目でも教えてみたいと思います。

この経験で学んだ「伝えること」と「理解すること」の大切さは、今後の学びや日常生活、そして言語学習にも役立つと感じています。

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