近所の三人の女たちが外で話している。
1女:「ねえ、彼女はまた来たよね」
2女:「そうわね。また砂糖をちょうだいとはね」
3女:「私たちは金持ちだと見えるの?」
1女:「そうよ、そうよ。そしていつも同じ訳でしょう」
三人:「恥ずかしいですが、夫は金が苦手ですが、子供たちになんとか料理をすべきですが…」
3女:「でもその夫は本当にそうなのよ。うちの息子は昨日パチンコから出たところを見たわ。お金をたくさん失ったそうですが」
2女:「気の毒なんですよね」
1女:「しかしそうとは言え、彼女は夫より正道を踏んでいないみたいわよ」
3女:「ああ、確かにね。もしかしたらアレを考えてるの?」
2女:「えっ、何のアレ?」
3女:「知らないの?最近近所を回ってる大人気な話題のや」
1女:「しっ!誰かが来るよ」
K先生:「こんばんは!お元気ですか」
1女:「あら、K先生ではないですか。お散歩しているのですか」
K先生:「ええ。書斎に長い間に座ってちょっと凝ってくるんですから、足を伸ばしたら良いと思って」
1女:「なるほどですね。ごゆっくりにね」
K先生:「ありがとう、またあとでね」
2女:「ねえ、K先生は犬を飼ってないんじゃないの?」
3女:「ええ、でも亡くなった。もう五ヶ月間だったっけ」
2女:「かわいそう!知らなかったのよ」
1女:「あなたは最近ぼうっとしているみたいわね。家で全部大丈夫なの?」
2女:「はい、ちょっと忙しいだけですが。でもそうですね。もっとしっかりしなければね」
3女:「とにかくアレということなんですけど… 噂だけど、夜にもう三回どこかに出かけたそうですが」
1女:「そう、そう。そして化粧もしている格好でね」
3女:「へえ、その細部は知らなかったわよ」
2女:「まさか、ウということか」
1女:「わかりませんが、そのまさかみたいね。まあ、何のことでもよくないでしょ」
3女:「ウということよりひどいことあるよ」
2女:「例えば?」
3女:「例えば、バイシ(ュ)…」
1女:「しっ、しっ」と、顔を向けて、「あら、Bさん、素敵な天気ですねえ、今日は」
Bさん:「こんばんは、お嬢さんたち。そうですね。外で雑談するのにぴったりですね。何か面白い話題あるんですか」
1女:「いえいえ、ただの日常の出来事について話していてね。料理とか子供のこととか、まあそんなものですが」
Bさん:「そうですか。まあ、ちょっとスーパーに行くんですが、またあとでね」
三人:「またあと!」
3女:「やれやれ、もう日が沈んでかけたね。そろそろ家に入ろうかしら」
1女:「そうよね。じゃあ、また明日ね」
3女:「また明日!」
2女:「また明日!」
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なかなか、ゴシップの耐えないご近所のようで、こんなご近所には住みたくないですw