訓令式ローマ字 やっとなくなるのか
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訓令式ローマ字 やっとなくなるのか

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文化庁の有識者会議が「『ヘボン式』が広く使われている実態に表記のルールを合わせる」ために訓令式を基本としていた内閣告示を改正する見通しだ。

これは大変喜ばしいニュースだと考えている。

これまで訓令式が使われてきた背景には、様々な思想や思いが込められているのは承知しているが、訓令式が実用性に欠けるローマ字方式であるということは否めない。

ヘボン式も欠点が知られているが、訓令式よりは百倍マシだろう。

ここまで読んで、なぜ単なる文字のことでこれほど感情的になるかと不思議に思われているかもしれない。

その理由は、あえて自己分析をしてみると、中学校のALT(外国語指導助手)だった過去があるからだと推測できる。

小学校で訓令式を教わった一年生の子供たちには、英語の授業でいきなりヘボン式が使われるようになったことで、混乱を覚えた子が多かった。

それは当然だろう。なぜそのわけの分からない教育方針があるのか、どうしても納得が行かなかった。こんな状況ではむしろ混乱しない方が珍しいはず。

その頃、子供たちが可哀想だなと思いながらも、つばさくんに「英語ではTubasa (トゥーバサ)じゃなくてTsubasaと書くよ」、ちはるさんに「Tiharu(ティハル)じゃなくてChiraruだよ」と教えてあげてたりしていた。

訓令式の実用的な使用例は文字打ちくらいだろうか。

日本語の長文を書いている時はtiやsiを書くことでかなりの手間が省かれる。

(他の実用的な使い方があれば知りたい)

いずれにしても、外国人に伝わる書き方としては訓令式のローマ字表記は論外だと思う。

今回は告示改正を機に、訓令式のローマ字表記が徐々に廃止され、日本と外国とのコミュニケーションがより円滑になることを期待している。

思わず笑ってしまったローマ字表記

https://imgur.com/a/Njjde0u

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