第1話・アマゾンの守り神
昔々、アマゾン森の中に、とてもわんぱくな男の子が住んでいました。
森の動物や精霊が、この子を「クルピラ」と呼んでいました。
クルピラはいたずらっ子なのに、森の者たちに愛されました。
それは当たり前ですね。
クルピラは子供の姿ですが、実は、森の守り神なのです。
悪いハンターや木こりなどからアマゾン森を守ります。
ですから、森の者たちはクルピラを憧れて、とても尊敬します。
クルピラは髪の毛が長くて赤いです。
目が緑色で、日焼けしたような肌があります。
クルピラは、不思議に足が後ろに向かっています。
それにしても、クルピラは凄まじい速さがあります。
しかも、クルピラの姿を見届けた人は、一人もいません。
姿を見せずに、悪いハンターや木こりを怖がらせようとするため、
石を投げたり大声を出したりします。
実は、クルピラを見届けた人間は、一人しかいません。
次はその物語です・・・
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